【完】甘い恋愛授業
≫サボっちゃいました…。
「……行かなきゃダメ…だよね」
私は沈んだ気持ちを抱えたまま、トボトボと科学室に向かって歩いていた。
昨日、結局はあのまま科学室を飛び出して家に帰って……
夜、あんまり眠れなかった。
「だって、指……っ」
歩くんに指先を舐められた時の光景が浮かび、また顔が真っ赤になる。
感触とかも、まだ残ってるみたいに指先が熱い……
「ううっ……絶対に、歩くんと顔合わせらんないよ」
絶対に無理。
本当に無理。だから……
「今日は部活は休もう!うん!!」