はうす~Love HOUSE Life~
HOUSE 1.
この日の私は、今日何が起こるかなんて知らず昼まで寝ていた。
だって、せっかくの中学最後の春休みだよ?!
たっぷりグータラしなきゃソンソン!!
しかしそんな私の思いも知らず、鬼(お母さん)はやってくる。
バーン!!
もっと静かに開けようよ……。
「ちょっと千景、いつまで寝てるの?!」
鬼(わかっていると思うがお母さん)にそう言われて私はケータイの時計を確認する。
「………12時3分ですね…。」
私が寝起き独特の低い声で答えると、鬼(しつこいようだがお母さん)は右の拳をプルプルと震わせ、私の頭をボカッと軽く殴った。
「った!」
おかげでばっちり覚醒。
「バカなこと言ってないで、着替えてさっさと降りて来なさい!大事な話があるから。」
お母さんは意味深な言葉を残して、私の部屋を出て行った。
嫌な予感がする……。
数分後、これが見事に的中してしまう。

< 2 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop