流華の楔

池田屋襲撃







古高の自白通りなら、計画を企てた長州藩士は京のどこかに潜んでいるはず――。


隊士総勢三十四人は二手に別れ、鴨川の両岸をしらみつぶしに調べていった。



和早は、近藤、沖田、永倉など九人とともに西岸の河原町通を調べ、走り続ける。




数十軒も調べれば、おのずと見つかるだろうと思っていたが、違うようだった。
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