ワタシ
最初で最後のぶらり旅

午前の授業を済ませ
てお弁当を食べ終え
ると、5限目の始ま
りを告げるチャイム
が鳴った。
担任の岩田が教室に
入ると、「騒がしい
わね」などとブツブ
ツ言っていた。
それもそのはず。
この時間に班決めを
するためか、みんな
はいつもに増して騒
いでいた。
すると先生がいつも
より大きな声で話し
始めた。
「はぁい!!今から修学旅行の班決めをしまぁす!!」
先生が話すとみんな
はピタリと静かにな
った。
珍しい光景である。
「まずは男女別れて班を作ってくださぁい。そのあとにくじで男女組み合わせまぁす!!」
先生が話し終わるか
終わらないかぐらい
でみんなは一斉に席
を立ち、騒がしくな
った。
ワタシも遅れてゆっ
くりと席を立った。
するとめのまえには
いつ来たのか、リカ
が立っていた。
《ゎッ…ビックリ》
顔には出さなかった
が心はどん引き。
「ねぇつくしちゃん!!つくしちゃんは私と同じ班だよね!?」
「ぅ…うん。」
《またそこ!?やっぱリホが言う通りだ。》
「だよね!?」
あまりのしつこさに
ワタシは苦笑いをし
て女子の班決めに参
加した。
ワタシはリカといつ
も通り話すことが嫌
になり始めていた。
リカはそれに気づい
たのか、いつもに増
して話しかけてきて
余計に嫌になり、ワ
タシは全て愛想笑い
で流した。
《リカは、こうやって自分で自分を追い詰めるタイプだな。》
ワタシはつくづくそ
う思った。
.
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