Мeмory

本気恋



…でもそんなこと



…許されない。



「拓哉くん…」


「ん?なに?」


「…やっぱなんでもない」



私は首を左右に振った。



言いたい。



言いたいよ…



私は南 留衣じゃない。



…橘 優奈…。



優奈なんだよ。



「じゃぁ俺はそろそろ帰ります」



太陽が上がりきった頃、船越はそぅ言って立ち上がった。



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