龍の女神となるべき姫【上】

*悠基side



〔悠基side〕




……軽ぃ。


華奢だとは思ってたけど、軽すぎんだろ。



俺は亜美を抱き上げると、1番にそう思った。




口に出したら智に何を言われるかわかんねぇから、無表情をきめこんでるが……。


まじで軽すぎんだろ。




このまま抱きしめたら、折れてしまうんじゃねーか?




俺は柄にもなく緊張しながら、総長部屋に入ってドアを閉めると、壊れ物を扱うように亜美をそっとベッドに寝かせた。


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