もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「だって。
来週テストじゃん?
赤点とると、今度のバスケの試合に出してもらえないんだって」



「試合って・・・おまえ1年なのに出るつもり?」




「当たり前でしょ?
試合に出なくて、何のための練習なのよ。
光は出れなくても平気なの?」



「バーカ。
オレはおまえと違って、頭も運動神経もいいんです」



「うわっ。
何かムカつく言い方!!
光、最悪~!!」



雨宮麻衣は、口ではそう言いながらも、ちゃっかり教科書を広げる。

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