時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
土「そりゃあ良かったな。」
軽くあしらう土方。
瑠偉に対するささやかな仕返しらしい。
瑠『土方なんぞと同じ部屋で寝てるからだろうがな。』
しかし土方は倍返しされた。
土「……どんな夢見るんだよ。」
また何か言うと酷いめにあいそうなので一応聞いた土方。
瑠『それがさぁ。誰かに呼ばれてるんだよ。……でも、時々謝られるんだ。』
土方は訳わからん、という顔をする。
瑠『懐かしい声でさ………母親の声に似てたんだ。』
少し
ほんの少しだけ瑠偉が泣きそうな顔をする。
瑠『でも、優しい声だったし、母親が謝る訳ないから違うんだろうけど……。』
私が生まれたから
母親は強姦してきた男を思い出し
父親はその現実を思い知らされた。
瑠『すべて、私のせいだから母親が謝るなんてあり得ないんだ。たとえ夢でも。』
土「ちげぇだろ。」