時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】




土「待てっつってんだろ!原田ぁあ!」



原田さんの後ろから
今度は土方が走ってきた。


……刀を持って。




原「だって待ったら斬るだろ土方さん!」


土「当たり前だ!腹ぁ切れ!」


原「なんで人生で二回も切腹しなきゃいけないんだぁあ!」




―――ドンッ!


瑠『おわっ!』


逃げ回っていた原田さんが私にぶつかった。



そして沖田さんの方へ倒れこんだので
沖田さんが私を抱き止めた。





すると
なぜか顔を真っ赤にした沖田さん。



瑠『お、すまん。』


私は抱きしめられた状態のまま沖田さんにお礼を言った。



沖「いっ、いや別に大丈夫ですよ!」



瑠『そうですか……ありがとうございます。』




にっこり笑って言うと


さらに顔を赤くした沖田さんは
顔を私の肩に埋め、抱きしめる力を強めた。




………なにがしたいんだ。














原「ひ、土方さん?そんなに総司と瑠偉を見つめてどうしたんだ?」



土「………。」



原「土方さーん?」



土「……なんか、ムカつくな。」


沖田に抱きしめられている瑠偉を
切なそうに見つめている土方。



原「え?」



土「原田を斬ったら、苛々は収まるか?」



原「………え?」





















その後

原田の叫び声が屯所に響いたとか響いてないとか。







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