僕の夏休み(メガネっ子のいた夏…)
―訳ありな夕飯―



「ただいま!」



おばあちゃんと僕が帰ると、テーブルの上には沢山のご馳走が並んでいた。



夕飯の支度が有るからと断るおばあちゃんを、半ば強引に、僕の付き添いに行かせたのは、どうやらこの為だったようだ。



叔母と僕の両親とで、日頃のおばあちゃんの労を労う為に考えたものだ。



「おばあちゃんいつもありがとう。」と皆が言うと、ありがとうと言いながら顔をくちゃくちゃにしながら、おばあちゃんは大粒の涙をこぼした。



僕もなんだか嬉しくなって一人はしゃいでいた。勿論、夕飯はすっごく美味しかった!



夕飯も進み、先程の救急車の話題になった。



田舎で救急車が走ると、大概、お年寄りが、具合悪くなって、病院に運ばれる場合が多い。



また、何処かのお年寄りが、病院に運ばれたのだろうから、おばあちゃんも気をつけてね。と言う事で話しが終った。





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