拘束お姫様 *番外編開始

♯ 3






静まり返った中、あまり音を立てないように 彼はその扉を開ける。


「やぁ、ずいぶんと遅いお帰りだね、王子さま」


そこには、予想のしていなかった者がいた。


「何故、お前がここに居る」


「シンデレラの様子を見に来たのさ」


王子は眉を寄せて、ジッとウィズを見る。


「王子の務めっていうのは、こんな時間までかかるものなのかい」


時計の針は、3時を過ぎている。

魔法使いは微笑んでいたが、目は笑っていなかった。


「お前には関係のないことだ」



刹那、ウィズは鋭く彼を睨みつけた。


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