スーパー銭湯殺人事件
減点方式
私は、この度かねてから待ち望んだ新大阪府警 町刑事課 第一捜査班に配属された。
今日からまた新しい私の刑事人生が始まる。
以前の職場では、同僚からの信頼も熱く、同じく私も彼らへの尊敬、信頼は揺るぎないものだった。

「おい!竹之内くん、赴任早々だが南区に新しくできたスーパー銭湯で死体が発見された。君もすぐに動向してくれ」

なんという事だ、まだ引っ越しの整理もままならぬ内に事件が…、しかも死者が出ている。
やはりこの新大阪府、なかなかの治安の悪さだ。
さっそく現場へ急行だ。
「あ、竹之内はん。
わて今日から竹之内はんとコンビ組むことなります庵条(アンジョウ)いいます。どうぞよろしゅう。」
なんという事だ、関西弁の質がテレビとは比べ物にならん。
これがリアルなのか。
それにどう見ても彼のキャリアは、二〜三年といったところ。
ボスは私に彼の育成係を任したいのか。
そうか、ボスはすでに私を信頼しているということなのか。ならば私も信頼で返すしかないだろう。庵条を立派な刑事にしてみせます。

「あぁ、よろしく庵条。
自己紹介をしたいところだが現場に急行せねばならん。至急、車を用意してくれ。」

「竹之内はーん!早よー!置いて行きまっせー!!」
庵条、減点 1。
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