木苺の棘
愛の調べ

愛する男

「・・・先輩?
 痛い」

私に触れた手に
貴方は力を込める。

「何やってるって
 聞いてるんだ?」

冷めた視線・・・

「何してるって
 知人と食事を・・・」

「嘘、つくな」

たまき先輩の手を
振り解こうにも
解けない。

痛い・・・

「モカちゃん
 ごめん、待たせた・・・
 どうかした?」

たまき先輩・・・

繋ぐ手を早く放して。
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