木苺の棘

悲しい氷雨

とある日曜日、私は
久しぶりの休日をカフェで
友達と過ごす。

友達と言っても花屋の職場で
意気投合した三つ年上の先輩
愛(マナ)さん。

彼女と出会い、色々と
話していくうちに
彼女の母校が私が退学した
高校だという事が判明。

私が入学前に、彼女は卒業
しているので、初対面は職場

マナさんの弟さんが
チアキ先輩と友達だった事で
何度か、たまき先輩とも
話した事があるらしく
もちろん、彼らがデビュー
した事も彼女は知っていた。

「あの、チアキ君と
 タマキ君がデビュー
 するなんてね

 弟が話してたけど、就職や
 進学の為に、バンドを抜けた
 子達が後悔してるらしいよ」

「そうなんですか?」
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