優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「雪穂ちゃん、こんばんは」


「こんばんは」





今日もダンディーで優しそうな大樹さん。


この人がもうすぐお父さんになるんだね。


今までお父さんなんていなかったからどんな感じかわからないけど。




「大樹さん、息子さんは?」




やっぱりママも心配してるのか大樹さんに聞いてる。




「今こっちに向かってるからすぐ来ると思う。待たせてしまって悪いね」


「いえ、じゃ今日は注文しないで待ちましょうか」




そう言ってあたしとママも席に座った。






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