優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
この男はこうやっていつもあたしを迎えにくる。


血は繋がらなくても一応妹だと思っているのか、朝も起こしてくれるし食事の支度もしてくれる。





「あたしひとりで暮らす」


「俺が許すと思ってんのか?早くおりてこい。帰るぞ」





帰らないって言ってるのに。


いつもあたしの気持ちは無視だよね。



一緒に暮らす事だって強引に決められた。





< 6 / 361 >

この作品をシェア

pagetop