another story
6.
“あの日”の昼休み、
“私”は屋上に行った。


何故だったか、はっきりとは覚えていない。
けれど確か、いつもと同じように、
“さゆりちゃん”と購買でお昼ご飯を買った後だった。

だから私も“三枝ほたる”を購買に誘った。


昨日よりも明らかに憔悴している様子で、オドオドとした態度も昨日以上のように思えた。


「自分をかばって恋人が死ぬって、
どういう気持ち?」
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