ナンパ男との恋 1巻
「昨日のデートどうだった?
何もされなかった?」

興味津々だけど
少し心配そうに聞いてくる美香。

「何もされなかったよ。
待ち合わせ場所に来なかったから帰ったんだけど、
10分以内に来いって電話あって
ようやく会えたんだけど
夜景見に連れて行ってもらって
すごく楽しかった」

「遅刻した上に
10分以内に来いって
明らかに 命令口調じゃん。
春菜もよく行ったね~」

「自分でも よく行ったなって
不思議に思う・・・ははは・・」

「へぇ、でも意外。
すぐ手出しそうなタイプに見えたんだけど
そんだけ
女に飢えてないって事か。
女慣れしすぎっぽかったもんね~
あんな軽い男は
本気にならないように気をつけないと
痛い目見るからね?」

キスはされたけど・・・
あの人にとっては
挨拶のようなものだから
手出したうちには入らないだろう・・・

「うん、分かってるよ。
大丈夫。」



とは言ったものの・・・

もう既に手遅れかも・・・


昨夜の事思い出すだけで
心臓は すごい勢いで鳴るし
きゃーきゃーって
一人で 悶え苦しんでるし・・


はぁ・・・・。


はまったらいけない。

これ以上 のめりこんだらいけないって
分かってるのに

のに・・・・



好きなんだもん。



性格悪そうだけど・・・




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