不器用男子

嫌がらせ?

 そう思った私…。


 でも千隼はあっさりと断ってギャルグループたちを追い払った。


 ほっとした。



 前にもう熱はこりごりと思ったときがあったけどこういう面ではいいかもね…?



 寮につくと千隼は私を部屋に入れた。


 私の部屋じゃなくて……千隼の部屋。


 彼氏なのにそういえば一度も部屋に来たことなかったな…。


 熱がありながらも考えてる。


 千隼はモノトーンで千隼らしい部屋。


 音楽や読書をいつもしてるけど部屋にはCDや本がいっぱいだった。


 中でも多い本の作者がある。


 千隼が読んでるなら私も読んでみようかな。



 ウキウキでそんなことを考えてた。



「そんなにじろじろ見るなよ…。」

 滅多にしゃべらないのにこれだけは言った。

「へへっ」

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