誓いの言葉・高校編
守りたい物、伝えたい事
【桜の印】

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ーーーーーバタン


「悪いね。折角瞳との時間潰して」


「いいえ。実は俺も気になる事があったんで」


「ほぉ そうか………ちょっとこれを見てくれるかな」


テーブルに置かれた封筒を手に取った
一見何の変哲も無い白い封筒、宛名には《佐久間 瞳 様》となっていた

差出人は

倉田 誠

もしかして……………
俺が徹さんの顔を見ると、ゆっくり頷いた

「その倉田 誠は瞳の母親を殺した犯人だ」

「な なんで瞳宛の手紙が来たんですか?」

「そうなんだ。なんでここの住所を知っているのか…瞳の苗字を知っているのか…まぁ 手紙を読んで見てほしい」

その手紙には幼い瞳から、母親を奪ってしまった謝罪とどんなに謝罪した所で償いきれない現実を理解している事

そして、いつか墓前にお参りをさせて欲しいと書いてあった
正直、文字は美しく文章もきちっとした物で自分が断片的に聞いていた短絡的な犯行に似合わない知的な印象を受けた

しかし、これは第三者である俺の勝手な感想であり、当事者はただ頭に来る自分勝手な内容だと思うだろう感想を求められたら何て答えたら良いのか……
複雑な気持ちになった
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