優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
合コン
大雅が迎えに来てくれと言ったのに、あたしは会いたくなくて病院をひとりで出た。



会ったら泣いてしまいそうで。


大雅はそんなのを嫌うと思ったから。




久しぶりに帰ってきたママと住んでいた家は広くてあたしひとりでは寂しすぎた。



寂しさを紛らわすためにカナに連絡して家に来てもらった。






「雪穂、また痩せた?」


「えっ?そうかな?太ってきてたからちょうどよかったよ」


「ちゃんとご飯を食べるんだよ?」


「うん、なんかカナがお母さんみたい」





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