CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
第6章 Composition & Write
 



俺達は、大学2年生になり、新学期もスタートした。


休みまくりの俺達だが、新たに講義の選択をしたり、ゼミを決めたりしないと、卒業どころか進級すら出来なくなるために、朝早くから登校していた。


「ケント、選択授業取り終わった!?」


『テジュン、おはよう。

今、提出してきたぜ。

テジュンは!?』


「俺も今終わった。

これからどうする?」


『食堂にでも行って、飯でも食うか!』



俺も今、授業を選択して、学食でカツカレーを食べていた。


そこに、ケントとテジュンが遣って来た。


「お~い!」


『チャンス!

来てたんだ!?』


と言いながら、二人は俺の座っているテーブルまで来て、向かい側に座った。


「さすがに、今日ばかりは来ないとヤバいっしょ!」


『ところでジョージは!?

同じ教育学部だろ?』


「さっき見かけだけど、すっごく悩みながら授業の選択を書き込んでいたよ。

何でも、如何に試験重視で、出席日数にこだわらない教授の授業を取るかで、悪戦苦闘していたよ。」


『そうだよな!

経済学部は、出席重視の授業が少ないから助かるよ!』


「こっちは、レポートを提出しなきゃいけない授業が多くて大変だったよ!

先月なんか、バンド活動より、レポート書いてた時間の方が長かった気がするくらいだよ!」


『今年はまだいいけど、来年度になったら、教育実習が有るんだろ!?

どうするんだ?』


「教師になるつもりは無いんだけど、教育実習に行かないと、単位が貰えないからなぁ…。

まぁ、行くだけ行って、適当に時間潰せばいいや!」


『チャンス、超テキトー!

アッ、ジョージが来たぜ!』


「お~い、ジョージ!

こっちだよ!」


『アッ、皆集まってたんだにゃ!』


「俺が飯食ってたら、ケントとテジュンが遣って来たんだ。

ジョージは、授業の選択は済んだの?」


『やっと完璧に選択して提出して来たじょ。

レポート書かす教授の授業は取ってないし、出席重視の授業は1教科だけだから、楽だよ~ん!』


「その代わり、試験は良い点を取らないとヤバいんだから、どっちみち勉強はしないといけないんだよなぁ。」


『まぁ、学生だから仕方ないんだけどね!

これから皆どうするんだにゃ!?』


「特に何も無いよ。」


すると‥‥‥‥
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