超イケメン☆ホストクラブ
「波の音って、いいよな」

手をつないで浅瀬を歩いていた。

「そうだね…」

波の音に混じって聞こえる、足が水を跳ね上げるパシャパシャという音だけが、やけに耳についた。

履いてた靴をぶら下げて、2人でいつまでも飽くことなく手をつないで歩いた。

いつしか夕焼けの頃になって、立ち止まって水平線の向こうに沈む真っ赤な夕日を眺めた。

「……もうそろそろ帰るか」

「うん……」

それ以上の会話はなく、お互いに黙り込んで歩き出す。

手をつないだまま少し先を行く銀河が、何もしゃべらないのは、私と同じように、この時間を名残惜しくも感じてるからだと思いたかった……。
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