ある国の専属メイド
美咲の過去
ーその頃、隣の国で・・・

「王子!鮎沢美咲の居場所がわかりました!!」

「あいつは何処にいる?」

「隣の国の碓氷拓海の専属メイドをしています」

「よりによって、俺の嫌いな王子のメイドをしているとはな・・・3日以内に、あいつ を連れ戻して来い!!」

「わかりました!」


家来が部屋を出ると、王子はフッと笑って言った。


「待ってろよ・・・美咲」





ー3日後


「ちょっと、庭で散歩してきます」

「わかったよ。俺も後で行くよv」

「来なくていいです!!///」


美咲が顔を真っ赤にしながら部屋を出て行ったのを、王子はクスクスと笑っていた。


「はぁ~何で王子の事が好きになってしまったんだろう・・・それにしても、この城の 庭はいいなぁ~」


城の庭は広く、たくさんの花が植えられている。美咲のお気に入りの場所だ。



“ガサッ”



美咲が誰かいるのかと振り返ろうとした瞬間、1人の男に両手をつかまれ叫び声を上げる。もう1人の男が「静かにしろと」口に睡眠薬を入れられ、美咲は寝てしまった。


ーその頃、王子は・・・

「美咲ちゃん、怒るかな・・・?」


城のドアを開けようとした瞬間・・・



“キャーッ!!”




「美咲ちゃん!?」


勢いよく城のドアを開け走って庭の方へ行ったが、誰もいなかった。


「あれ?美咲ちゃん?入れ違いになったのかな・・・でも、さっきの叫び声・・・」


とりあえず、部屋に戻ったが、美咲が部屋に帰ってこなかった。




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