愛しいわがまま。


寝息をたてる遥に近づく。



「遥、起きて」


「………」


反応はない。




―ツンツン。

脇腹をつついてみる。



「はるかー」


「……ん」


ゆっくりと瞼を上げて
遥の瞳に私がうつる。



「朝だよ、 学校いこ」


朝起きて1番最初に、私が遥の瞳に映るこの瞬間が好きだったりする。


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