知らなかった僕の顔
僕らは久し振りに、二人で外を歩いた。


容赦ない炎天下が、ジリジリとアスファルトを焦がす。


僕は、全身汗だくになって歩いた。


平気な顔で歩く森若ちゃんを僕は不思議に思う。


森若ちゃんは、普段はあまり汗をかかない。


彼女が汗をたくさんかくのは、ベッドで僕と触れている時だけだった。


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