知らなかった僕の顔
穏やかな日々の中で
あれから15年が経った。



僕は、印刷会社に勤め、結婚をして、息子は今年で五才になる。



あの頃のことを思い出すことも少なくなった。


15年という長い月日は、彼女の顔を思い出すにも苦労がいるほどの果てしない時間だった。


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