会長の看病
最近
夏から秋になり、朝・夜と冷え込む日々になった。
最近、生徒会の仕事が忙しくて毎日徹夜の日々が続いた。
気温差と疲労からか、今日は体が怠かった。


「最近、寒いよなー・・・」

美咲と碓氷は、下校途中で近くの公園のベンチに座って話をしていた。

「・・・」

碓氷が美咲に抱きついてきた。


「誰が、抱きついていいと言った?」

「えーいいじゃん。美咲ちゃん、寒いんでしょ?俺も寒いし」

「いいから、離れろ!!この変態宇宙人が!!」

「だって、美咲ちゃんが風邪引かれても困るし・・・」

「私は風邪なんか引かん!!ゴホッ、ゴホッ」

「・・・言っていることが違うと思うけど・・・」

「大丈夫だ・・・あー寒い・・・」


すると、碓氷が制服を脱ぎ、中に来ていたTシャツ1枚になった。
脱いだ制服を美咲の肩にかけた。


「なっ、いいよ!!」

「着てくれないと、俺校門の前で全裸になるよ?」

「わ、わかったよ・・・///」


美咲は顔が真っ赤になった。


「お、お前は寒くないのか?」

「別に、大丈夫だよ」

「そ、そうか・・・上着、悪いな・・・」

「いいよ。気にしないで!風邪引かれると困るから」

「もう、引いているぞ!!」


美咲はハッとなった。


「あーやっぱり・・・」

「しまった!言ってしまった・・・黙っておこうと思ったのに・・・」


後悔する美咲。すると、碓氷が・・・



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