カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜

◇カクテルの魔法

◇◇◇◇◇


「どこへ行くんですか?」


「それは着いてからのお楽しみ!」


急いで車に戻ると、康介さんは行き先も言わずに車を走らせた。


‥一体、どこに行くんだろう?


私は流れる景色を見ながら、今日の夢のような時間を思い返していた。


そして、運転しながらニコニコ笑っている康介さんを助手席の窓越しに見つめた。


ふと、元彼の健司との思い出が頭を過ぎった。


私達、いつも笑ってたなぁ‥。


健司の笑顔が大好きだった。


‥健司のこと、ちゃんと忘れないと前に進めないよ。
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