朔夜的短編集
お品書き

とある男の話

―なぁ、俺の話を聞いてくれよ。俺はこれがとにかく大嫌いなんだ。もう本当に、名前も聞きたくないくらいにね。
だってこれの本質を考えてみろよ。


相手を倒すためなら味方をいくら殺しても構わないなんて、そんなの戦争と同じじゃないか。

あぁ、そうか分かったぞ。
きっとこれは戦争の縮図なんだ。
それを無意識化に刷り込ませておいて、いつかの有事の際に上手くことが運ぶようにしようという陰謀なんだ!


だから、こんな事してちゃ駄目なんだよ!

















「とか何とか言って、要するに全く勝てないからチェスはもうやりたくないってことなんでしょ?」





お題:『名前、チェス、アブノーマル』
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