Sweet silent night
最悪な日


神様…何故クリスマスなのにこんなにも悲劇な1日を過ごさなきゃいけないのでしょう。


私は最寄り駅の屋根の下で立ち尽くしながら、肩を落としていた。


…何でさっきまで晴れてたのに、雨降っちゃうかなぁ。


思い返せば本当に今日は最悪な1日だった。


音信不通気味だった彼氏からひさびさに連絡が入って、
急遽1ヶ月ぶりのデートの約束が決まって、
昨夜はまともに寝れなかったし。
おかげで今朝は寝坊するし。
電車には乗り遅れるし。
走って会社まで向かう途中に車に轢かれそうになるし。
遅刻はするし。
上司には怒られるし。
年末のバタバタで残業だし。

必死に仕事を終わらせて、あわてて待ち合わせのレストランに行ったら、料理が届く前に振られるし。


…百歩譲って、もしこれが何もない日に起こったとするなら許すとしよう。


でも今日はクリスマスイブだもん。


ここまで散々な日にしなくてもいいんじゃないですか?

< 1 / 48 >

この作品をシェア

pagetop