もしも彼女がアイドルオタクだったら。

「ただいまぁっ」

僕と彼女の出会いは至ってシンプル。
少し気が合って、いいなと思い始めて。
気がついたら一緒に居て。
これって付き合ってる?と思い始めた日。

「終電なくなっちゃったね」
「え」
腕時計を見ると、もう日付はとっくに変わっていた。
「やべーな・・・」
その日はまだバイトの給料前で、持ち合わせているお金も少なかった。
「タクシーで行けるとこまで行って、歩いて帰るか・・・」
なんて言って、会計を済ます。
「じゃあさーぁ、あたしの家泊まってけば?」
酔っているのか呂律が回らない口調で君が言った。

「はぁ!?」
何を言ってるんだ、コイツ。
いや、でも俺たちって付き合ってる・・・?
付き合ってるのか・・・?
え、でも、誘ってるならそうなんだよね。
そうだよ、きっとそうだ。

焦る僕を横目に彼女は、
「へい!カモーンタクシー!!」
と手を挙げていた。


ドキドキしながらもタクシーに乗り込む。
家であろう住所を彼女が言うと、タクシーは走り始めた。



高鳴る胸をよそに。
(衝撃の光景が、僕を待ち構えていた・・・)




< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop