途方もない恋

思わせぶりな人











「寂しいの？」




初めて卓哉と交わした会話








放課後、1人教室に残っていると卓哉が入ってきた




それが中学2年生の秋。









私はあの時どうしても卓哉が苦手だった






来るものは拒まず


去るものは追いかけず






冷たい人なのかと思えば天使みたいにフワフワしてて


女の子みたいに繊細そうで可愛らしくて







同じクラスになって半年も経っていたのに一度も会話を交わさなかった彼




ううん、私が避けていたから交わすこともなかった会話だった









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