俺様野郎×鈍感女
☆≫4人で
*凛華


芳賀くんが転校してきて1ヶ月が経ち、今は6月。


6月は……確か修学旅行があったような気がするっ!


「えー、今日は修学旅行のグループ決めをしてもらう」


江崎先生がそう言うと、クラスはいきなり騒がしくなった。


けど…


「……てめぇら黙れ」


と、江崎先生が怒鳴ったから、すぐに静かになった。


「グループはお前らの勝手だ。今年の修学旅行は特別に他のクラスのヤツもOKだ。仲良しの人とでも良し。カップル同士でも良し。」


なんか江崎先生……妄想の世界に逝ってる……。


そんな江崎先生を見て、みんなは笑っている。


「あっ、いい忘れたが最低で4人、最高で8人だからな。じゃあ決めていいぞ」


先生がそう言うと、クラスの生徒は立ち上がり、他のクラスに行ったり、クラスで話し合い始めた。


「まーいー!!!!!!!」


「キャー!!太一っ♪」


舞の王子様のお出ましです……


もう抱きついてるし……


舞は太一くんをクラスに入らせて、あたしの所に戻ってきた。


「俺、雄治入れたいんだけど」


「太一がそういうなら賛成♪凛華は?」


「えっ?あたしも入ってるの?」


「「………」」


あれ?


なんかあたし変なこと言った?


2人とも…黙っちゃった……


「んなの当たり前でしょ?そうじゃなきゃ、太一クラスに入れてこっちまで来ないでしょ」


「あ、そっか」


あたしは「なるほど」と1人で納得していたのだった。
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