Snow Princess ~雪の華~

出発の日になるまで、マリンは荒れ果てていた。

何がなんでも行きたくないと言い張り、近づくと誰彼構わず何かモノを投げつけた。

それにより部屋は荒れ放題。
食事もあまり喉を通らず、前の一件でやせたマリンは更に細くなっていった。

しかし、彼女の抵抗はまたも虚しく終わる。


マリンが目を覚ましたとき、景色は既に城ではなかった。


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