鬼守の巫女・番外編
鬼教師のドキドキ課外授業

「……出来た!」

そう言って溜息と共に大きく伸びをすると、テレビにくぎ付けだった彼に向かってノートを差し出した。

机越しの私の正面に座る魏戎はノートを受け取ると、物凄い速さで赤いペンを走らせる。

「……おい、一つも合ってないぞ。本当に俺の説明を聞いていたのか?」

そう言って魏戎は呆れた様に笑うと、机の上に赤い《レ》だらけのノートを置いた。
< 1 / 32 >

この作品をシェア

pagetop