ごく当たり前の日常から

気持ち

「…動物が好きなだけですよ」


「草壁さんは、とても命を大事にしていると言う風に私には見えました」


確かに、命は大切なものだわ…。


最愛の夫を事故で亡くした私は、命の尊さ、儚さ、大切さを改めて実感させられた。


ー…修也さんー



あの時の記憶が鮮明に蘇り、私の目の前に居る、夕霧さんの顔が涙で歪んで見える…。


ポタ……ッ。


頬を伝い落ちる涙は、最後にテーブルの上に落ちていった…。


修也さんは、苦しんで亡くなったのに。
もっと生きたかっただろうに。
辛く悲しかっただろうに…。


今、私の目の前に居るのは……


修也さんに、ソックリだけど、修也さんじゃない…別の人。
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