鈍感あのコin男子校ッ?!

「ん~!」


 苦しいっ!


 
 そんなあたしに気づいたのか、龍はあたしを離してくれた。


「…っはぁ~…っ」



 空気を吸う。





 …って、



 何で龍、キスなんか…



「…」

「…」



 こ、こういう時って、



 何て言えばいいのっ?!



「…悪い」


「へっ?」


 
 龍?


「何で…

 何で…?」


「…悪い」


 何も言ってくれない龍。


 これじゃ、またあの時と一緒だよ…



「あっ、あたし、もう行くねっ…!」

「あぁ」


 
 あたしは、龍の部屋を出た。

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