鈍感あのコin男子校ッ?!

「…あの、それはどういう…」

「だから、顔がすんごいうるさいんだって」



 …な、な、なぬッ?!



「ほら、また」



 そう言った彼はくすっと笑った。



 キューンッ!



 …ん?

 そういえば…



「あの、お名前は…?」

「あー、俺?」

「はい」

「緒崎 龍[オザキ リュウ]。
 …ってか何で敬語?」

「り、龍クン!
 うん、ごめん分かった」

「君とかつけんな、きもい」



 …はい?



「君とか付けなくていいから」


「あ、うん…」



 …なんでここの人達って君付けを「きもい」って言うんだろうか。


 …謎だ…。


< 22 / 377 >

この作品をシェア

pagetop