Out-of-Eden―禁断の果実―
林檎から密が滴る
放課後、なぜか校門の前に柊斗さんが居た。



今日はユイは隣に居なくて安心した。



ついつい柊斗さんのところに行ってしまっていた。




「えっと何されてるんですか?」

「待ってた」

「え…?」

「お前を待ってた」




待ってたか…ユイが居たら気まずくなったけど今日は居なくて
安心した。



ユイと帰りたいな…。




「男…」

「え…?」

「いつも居る男は誰だ」



低い声が頭に降ってきてビクと体が反応した。




「かっ彼氏なんです」

「名前は?」

「ユイです…」

「そうか」




一瞬切ない顔したのは気のせいかな?



「あの…なんでそんなこと聞いたんですか?」




返事は返ってこない。



< 18 / 414 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop