いつも隣にイケメン君
Panic.3
タオル入れたでしょ?
ブラシも入れた。
財布も入れたし、あ、水着水着!
これがなきゃ行く意味ないし!
よし、完璧だよね?!
私はこれらを入れたカゴバッグを持って、全身鏡の前に立った。
うん、どこもヘンなとこない!
「まだ?」
ドアの向こうから不機嫌そうな声が聞こえた。
ちょっとくらい待てねーのかよっ!
「もういーよ。行こっ」
私と梓は階段を駆け下りて玄関まで行った。
サンダルをサッと履いて、
スクッと立ち上がり、
「行ってきまーす!」
と叫んだ。
すると、リビングの方から、
「はーい、楽しんできなさーい♪」
という、お母さんの元気な声が聞こえた。
お母さんが一番楽しそうだよ…。
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