スマッシュ!

無風

暑い…。暑い…。暑い!!
暑すぎる!!

汗だくで打ち込みをローテーションでしていく。
無風にするため体育館の窓という窓は閉めきられ…。
顔は火照るし、蒸し暑いし高速で流れている汗は拭いても、スプレーさえも意味をなさない。

タイでスコールにでもあいましたか?てな感じ。

バドに風は厳禁なのだ。

バドを知らなかった私は、外で軽く佐知子と打ち合いをしていたらコーチに怒られた。

「お前ら!何してる?外でやるな!感覚が鈍る!」

イケメンが走り込んで怒鳴るからよけいに怖い。
竹田に怒られ佐知子とそそくさ逃げた。

佐知子は優しいくほえほえした福よかな子でさっちゃんと呼ばれている。
私が暇そうにしてたので誘ってくれたのだ。

サウナのような体育館に逆戻り。水分は必ず取れと竹田の声がした。
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