地味男子

優しさ

「やっぱり…」


 潤君に見せた足は赤くはれ上がってる。


 え…こんなに!?


 正直自分でも驚いた。


「のって」


 靴下をもう一度綺麗に戻すとあたしに背を向けた。

「え?」


 それはもしかして…おんぶですか?

「のって?」

「…はい」


 ゆっくりと潤君に体重をかける。


 体をくっつける程に伝わってくる潤君のぬくもりに体が反応する。


 恥ずかしい…。



 潤君のほうまであたしの心臓の音…聞こえてない?


 どんどん好きになっちゃうよ……。



 正反対の恋ってあり?

 大好きな人ははっきりいって地味。


 あたしはギャルの中でも結構名が知れ渡ってて……金髪だよ?



 こんな恋ってアリなのかな…。




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