天狗様は俺様です!
第四話 文化祭準備

「ちょっとカイ!? ここ学校よ? 駄目だってば!」

 叫ぶ私の声が屋上に響く。


「んだよ。別にいいだろ? 誰も見てねぇんだし」

 暴れる私の体を押さえつけながら、カイは言った。



 カイの言うとおり、屋上には誰もいない。

 この学校の人は元々屋上に来ることが少ないのか、ココで他の生徒を見たことはない。


 と言っても、この学校に通うようになってからまだ三日しか経っていないけど……。

「で、でも! 学校でこんなことして良いわけないでしょう!?」

 人の目が無くても、カイが今しようとしていることを許すわけにはいかない。


 だってここは学校なんだ。

 勉強するための場所。

 ある意味聖域と言ってもいい。



 そんな場所でエッチなことするなんて……。



 漫画や小説なんかではスリルがあるとか背徳的な気分が逆にいいとか言うけど、そんなの馬鹿げてる。

 現実でもしている人はいるみたいだけど、そんなことは関係ない。



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