エクスタシー~極上のオトコ!?~
11.

月下美人 @理沙

夕食をご馳走になったあと、安藤画伯の息子さんが運転するベンツで自宅へ帰った。


バックシートにポツンと座った私はオジャマ虫以外の何者でもなかった。



次の日。


美穂は朝からフライト。


私はバイトもなく、ずっと家にいた。


夜。


私は思い切ってノゾミさんに電話をかけた。


数字を押す指先が震える。


緊張のあまり吐き気を覚えた。


プルルルルル……。


じっと呼び出し音を聞いている間、爆発しそうな心臓と戦う。


「もしもし」


男の人の声がした。


「す、すみません。間違えました!」


びっくりして切ろうとしたら、
「待って。天野先生でしょ?」
と呼び止められた。






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