アタシがドアを開けると、妹の理沙は息が止まったような顔をしていた。


耳まで赤くなりながら、慌ててノートパソコンを閉じようとする。


けっ。


アンタのやってることになんか、興味ないっつの。


高校時代のジャージ着て、どうせまたくだらない小説でも書いてたんだろ。


「な、なに?」


中学の時からかけてる銀縁メガネの下から、大きな黒目がオドオド見上げてきた。


ううわ……。


口の端にヨダレのあと。


しかも、その髪の毛、いったい、いつ洗ったんだ。


オヤジみたいに脂ぎってんじゃないの。