エクスタシー~極上のオトコ!?~
35.

いちごパフェ @理沙

「理沙。画廊、行かない?」


最近、美穂は画廊にハマッている。


オフの日は尚道さんと画廊めぐりか、ヒロトさんという新しいボーイフレンドと出掛けるかのどちらかだ。


いわゆるフタマタ状態。


どっちも『難あり』なの、なんて平気で言う。


「ごめん。お姉ちゃん。今日、ノゾミさんと会うから」


「これだから女はイヤね。オトコが出来ると途端に付き合いが悪くなるんだから」


自分のことはすっかり神棚に上げ祭って私のことを非難する。


姉はノゾミさんと私が付き合っていると思っているのだ。


彼にとって私が恋愛の対象外であることを美穂は知らない。


言えば間違いなく、ノゾミさんに対して失礼な態度を取るだろう。


美穂は好奇心を押さえられないタイプだ。


言えない、絶対。


「んじゃ。尚道、待たせてるから」


「うん。いってらっしゃい」


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