きっと好き
本心
………‥…
…‥…
‥…
・…









そろそろマフラーが必要になってきた頃



「…はぁぁ!?
じゃ、ひかるは"ドロボウ猫"と仲良くしてんの?」



穏やかなランチタイムに響く菜摘の声。




「"ドロボウ猫"って…。
萌さんって、とても素敵な人だったのっ。」






音楽や服のデザインの趣味がほとんど同じで、マキハラさんと私は仲良くなっていた。

今はもう"マキハラさん"ではなく"萌さん"と呼んでいる。






「いいじゃんね?
誰とでも仲良くなっちゃうのがひかるの良いトコ♪
菜摘は身をもって体験してるはずなんだけどなぁ~?」



美緒はニヤニヤして菜摘に言った。



「……うるさい。」



チラッとこっちを見て
プイッと窓の外を見る菜摘。
意外と照れ屋さんなのだ。






「ふふっ」



久々の3人だけでの昼食に思わず笑みがこぼれる。


今日は神谷はチャラ男軍団に拉致されて一緒ではない。











「それよりさぁ~あ……?」




美緒がニヤニヤ顔のまま私を見た。



うぅ…。やな予感…。










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