同棲彼氏

ドキドキの一日目

二階の、一番日当たりが良くて景色がよさそうな部屋を選んで、荷物を置いた。



そこで、下着を忘れたことに気が付いた。



二泊も泊まるのに、さすがに三日同じ下着を着る訳には行かない。



一旦家に帰らないといけないのか・・・。



買うお金もないし。




「真湖斗・・・」



私は暗い声で言った。



真湖斗は私の暗さに気づいたのか、首をかしげた。



「どうしたんだ?」

「下着・・・」



私が俯(うつむ)きながら言うと、真湖斗はあぁ、という様にポンと手を打った。



「そんなの、俺が買ってやるよ」



あっさりと言うから一瞬意味が理解できなかった。



女の下着をあっさりと買うよと・・・。



よく言えますな。



「付いて来い」



真湖斗はそう言って私の腕を引っぱった。



うそ?嘘?ウソでしょ・・・。



そして、着いた場所は、ショッピングセンター。



いやいや恥ずかしいですな・・・。
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