同棲彼氏
「・・・優美、気にしなくていいから」



真湖斗がそう言うけど、あれで気にしない人が何処にいるんだろう。



不安な気持ちを隠すには、もう身体しか頼れない。



だから、私は真湖斗に「シたい」って言ったんだ。



痛かったけど・・・真湖斗との愛が確かめられるのは、あの方法しかない。



「なんで・・・そういうこと言うんだよ・・・」



真湖斗はそう言うと私をソファに押し倒した。



「なぁ、優美はそれでいいの? 身体だけで、いいの?」



泣いてしまった。



さっきの亜希さんの声が耳を離れない・・・。



「さっきの元カノ・・・どこから話し聞いてた?」

「最初から、聞いてたよ・・・。まだ真湖斗のこと、好きなんでしょ・・・?」



何も言わない真湖斗にますます辛くなった。



「どうして・・・キスなんて、させたの?」



キスをさせたわけじゃないこともわかってるし、真湖斗が本気で拒んだからアキさんを叩いたこともわかってる。



だけど心が納得してくれなかった。



「寝ようか・・・」



落ち着くためにも眠ることになった。



心が満たされない私は真湖斗のベッドに進入。



温かくて・・・暖かくて・・・、気持ちよかった・・・。
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